スオミカンサクンタ

◆ノルドスカディナヴィア超大陸北西部に位置する国家である。国土面積は約三垓三〇〇〇京平方キロメートル。人口は五五〇〇億人。首都はヘサスタディ。


◆気候は亜寒帯気候。国土の大半は永久凍土に覆われたイソ・タイガと呼称される針葉樹林帯。南部は冬期の平均気温が氷点下を下回る事が多く、晩秋~春期の半ばであっても相当量の降雪がある。夏期は平均気温が一〇℃以上になり、内陸部は相当な高温になる事が珍しくない。北部はイソ・ラッピィと呼称され、長い厳冬と短く低温の春夏期が特徴である。イソ・ラッピィは広域が高山ツンドラ・フィヨルド・低い高原に多くの湿地や湖が広がっている環境であり、強力かつ凶暴な魔物が多数生息している。また北部の在地部族は、八つの政府保護領小王国を築いている。


◆政体は立憲君主制。ただし国王は北部の在地部族から議会によって選ばれ、任期は五年の名誉職である。議会はイソ・エドゥスクンタと称される一院制。議席数は二万議席。


◆建国は再生歴六一二年。地球世界のフィンランドから来訪した転移者、ラッペーンランタ工科大学の学生トーベ=エイノ=ニッカネンによって興された。


◆経済は第三次産業が主体。また建国者が工科大学の学生だったせいか、機械工業・生化学系産業も盛んである。教育産業も極めて発達しており、〈高等家庭教師(アイモ・オぺッタヤ)〉と呼ばれる派遣教師業が活発である。


 〈高等家庭教師〉は主に貴族/富裕層の子弟に対して初等~高等教育を行う技能職種であり、極めて広範に渡る深い知識と技能を有している。正に超人というべき存在であり、派遣された世界各地で伝説的な業績を残している人物は珍しくない。中には高く評価されて大国の宰相になったり、国王位を譲られた人物もいる。


 人語を話すオオハクチョウの頭部を柄に持つ、スズランの刺繍が一面に施された傘と、ドラえもんの四次元ポケットの様な、ありとあらゆる大きさ・機能を持つ道具類を取り出せる、強力な魔力を帯びた白樺と灰色の花崗岩で作られた旅行鞄を持っているのが特徴である。

 春学期・秋学期に合わせる為に、傘を広げて風を受けながら、もしくは巨大なオオハクチョウやヒグマ、または巨大なパーチの背に乗って晩冬もしくは晩夏の季節に姿を現し、来年の晩冬もしくは晩夏の季節にスオミカンサクンタに帰るのも特徴である。依頼に応じてクォーター制やトライ・セメスター制にも対応してくれる。


◆軍は陸軍総兵力二億人(〈血統騎士〉一〇〇万人/〈大いなる騎士〉搭乗騎士三〇万人/騎乗騎士七〇〇万人)。陸軍の騎士を除く兵制は男女徴兵制(服務期間は三年)。空軍総兵力一億人。海軍総兵力一五万人。空軍と海軍の兵制は志願兵制。傭兵も補助戦力として活用している。北部の中小部族も独自に軍を編成しており、政府軍支援隊や魔物討伐軍


◆使用通貨はスオモ・オメナ・マルッカ。


・一スオモ・オメナ

・五スオモ・オメナ

・一〇スオモ・オメナ

・五〇スオモ・オメナ

・一〇〇スオモ・オメナ

・五〇〇スオモ・オメナ

・一スオモ・マルッカ

・五スオモ・マルッカ

・一〇スオモ・マルッカ

・五〇スオモ・マルッカ

・一〇〇スオモ・マルッカ


一スオモ・オメナ~五〇〇スオモ・オメナは林檎型をしたニッケル合金製の貨幣。一スオモ・マルッカ~一〇スオモ・マルッカは紙幣。五〇スオモ・マルッカ~一〇〇スオモ・マルッカは分銅型の金貨であり、主に銀行・企業間取引に使われる。


◆平均身長は男性が一八六センチメートル。女性は一七二センチメートル。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る