第33話 運転免許の練習しようとしている奥さんが、空気が読めるようになったみたい

 昨日、奥さんが運転免許を取りたいといいだした。


 仮想通貨の値上がり益でその費用を捻出しようと思っていたが、世界中の中央銀行の規制で全く値上がりしないので財政難で困ってというか、売り時を間違えてたので(昨年12月に売っとけば良かった)、さて、自動車免許ローンを組もうかと考えてみた。


 ところが、奥さんは僕の財政難な様子を察したのか、


「私は気が変わった。Mちゃんと一緒に自動車を練習します」と今日は言ってくれた。


 Mちゃんというのは僕に奥さんを紹介してくれた先輩のタイ人奥さんで恩人である。

 どうやら、空気が読めるようになったらしい。

 これで奥さんも免許試験に合格できるのは間違いない。

 

 何故か?

 外国人が日本の運転免許を取るのは死ぬほど難しく、その理由は日本文化を理解してないからだ。

 外国人は外免切替という制度があるので、経済的にも大変なので、日本の教習所に行かないことが多いのだが、自分で練習すると教習所で教わるはずの免許試験の暗黙の了解というか作法を知ることができない。


 例えば、車に乗る前に車の前方、後方を確認するとか、「前良し、後ろ良し」などと言ったりしない。

 左折する時に巻き込み確認をちゃんとして、「巻き込みよし!」するのは日本人ぐらいである。

 何となく運転していて、バックミラーで確認したり、運転する前に車の前後に視線を走らせて確認はすると思う。

 そういう細かい動作をしっかり確認しないと、減点されて免許試験の実技に落ちてしまう。


 タイの運転免許など一日で取れるし、中国人の免許は大体、偽造されたものを買ったりしていて、日本の免許センターで却下されるというレベルである。

 それが世界のレベルである。

 偽造免許がほとんどない日本は凄いのだ(笑)

 中国などは偽札出回りすぎてキャシュレス社会になってるではないか(爆)  


 そんな中国が世界の二大大国なんだけどね。

 たぶん、賄賂さえ渡せば、中国では運転免許は取れると思う。

 数十年前の話だが、真夏の上海には冷蔵庫がほとんど無く、ぬるいコーラが缶のまま喫茶店で出てきたことがある。

 実はこれは缶で出すことでコーラの中身はすり替わっていませんという店の誠意を表していたりする。

 店頭販売のあめ湯だけが冷たくて美味しかったのを覚えている。

 上海動物園ではお客におつりの人民元を投げつけるし(店員の方が偉い!)、閉園10分前ぐらいに勝手に売店は閉まってしまうし、挙句にパンダは暑さで死にかけていて元気がなかった。



 外国人専門の教習所をしている個人コーチの人がいて、その方に聞いた所、大体、何もしないと10回ぐらい実技試験に落ちるし、酷い場合は35回落ちてしまって、そのコーチに習ってようやく合格した人もいるそうです。


 僕が何も言わなくても、態度か察して、空気が読めて行動を変えれるようになった奥さんはかなり日本文化を理解してると言える。

 たぶん、早く免許が取れるだろう。


 ということで、僕は奥さんの車を買うために、節約貯金して、小説の新人賞を取れる作品を考えてみようかと思う。 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る