不完全迷宮第25番
秋澤景(RE/AK)
一章
序
車に乗った作者は頭痛を覚え、胃の中に溜まったものを吐き出した。
視界が定まらず、また〇〇の声も聞こえない。
そっと作者の首に手が当てられる。その手は首を掴み、握る。
指は喉を突き破り、作者は出血した。
視界が完全に真っ暗になる。作者は喉から噴き出た血の中に膝を、手をつき文字を書いた。
終わり
作者の体は宙に浮いていた。
眼下にあるのは白い床。
そこに書かれた赤い血文字。
『ここまで付き合ってくれた稀有な方々へ、感謝』
新たに文字が書かれる。
『END』
『Labyrinth Number25』
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