第29話
side アストレア
「あ、あっちは終わったようですね」
私ことアストレアは空間魔法を使ってハルオミ様とタウちゃんの戦いを観察していました。
ふふ、いやぁ語り手になるの久々ですね。しかし、タウちゃん。なんというか、元ミノタウロスだからなのか、まさかのゴリ押しだとは。斧もボロボロですし、服もボロボロ。…後で服創りましょう、ハルオミ様と合流する前に…ジジ様め、ミノタウロス=牛=牛乳とかエロゲのやりすぎですか。最近タウちゃん無自覚のエロになってますからね、ハルオミ様がお辛そうです。何であんなに揺れるのか…うわぁ…気づいたへファスさん、赤くなってますね。意外と初心なんでしょうか。
初心といえばハルオミ様。なんであんなに毎日迫っているのになびかないのか。毎晩毎晩最近はタウちゃんと一緒に部屋入ったり抱きついたりするのにいっこうに襲ってこないです。まーあの方の性質上酷いことはできませんからね…本当に素敵な方です。昔も今も。今も私を簀巻きにしても痛くないようにしてくれます。
それは優しいのかって?優しいですよー…誰ですか?今優しくないって言ったの?あー吸血鬼ですか?あれは当然ですよ。確かに鬼畜という風には思いましたがあれは自業自得です。支配系のスキルをハルオミ様に使うなんて。まあ、おかけでハルオミは更に強くなりましたが。でも、本当に…ハルオミ様は強くなりました。やはりスキルの特性上人が多い方が強くなりますね。その根幹には今までの鍛えてきたものが大きいのですが。
おかげで最近何人か女の子が増えましたよ…吸血鬼に受付嬢本人はファンタジー最高とか言ってて全く気にしてない上に気づかないとか。スキルに鈍感なんてつけてないんですけどねー…
ん?いいから早く私の戦闘シーンを見せろって?うーん…それは無理です。だって
もう終わってますから。
という私の横には氷漬けになっているエンシェントドラゴン。冷凍保存した方が武器も作りやすいですし。何より他の部位も高く買い取ってくれるでしょう?うーん、まあ、溶けて動けるようにならないように付加魔法エナジードレインを使いましたが、なかなか良いですね。ギリギリまで体力も奪えますし。…ハルオミ様にも使ってみましょうかね…ふふ、冗談ですよ?さてと。
「ハルオミ様の戦うお姿を見に行きましょうか?」
そして、女神は艶やかに微笑んだ。
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