ぼくときみの話。



精巧なデジタル時計の「デジ」という荒っぽさはまた君に似ている



吐き出した三十一字の塊を君はすくって魂とよび



君を映す水溜まりの影揺れぬよう僕はそうっと咳をしたんだ



こっそりと水に油をたらすようなそういう君だ、優しい君だ



「以上です。アンコールなどありません」夕日は笑って今日から墜ちた



玉葱とひき肉、卵、まぼろしの君を刻んで練るハンバーグ



誰かがまた「初めて」創ってゆくために雨が消してく僕らの足跡




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