17.05.01

先日数年振りに虹を見た。


絵に描いたようなお天気雨で、虹が出る条件としては申し分なく、

友人の車に揺られながらきょろきょろと見回していたら、東の

向こうに背の低い虹が掛かっていた。


なんとか写真にも収めた。ちょうど虹が出てくる物語を考えて

いたので、さっさと書き始めろという合図だったのかもしれない。


七色が揃った虹というのはまだ出会ったことがない。

今回の虹も目視で約4色。友人は3色しか見えなかったという。

しかもひとつの色が太い。


私がカメラを常時持っているのは、実は虹の写真を撮るためでも

ある。携帯電話やスマホの登場により写真を撮るという行為が

身近な存在になった。写真を撮る行為は増えたが、カメラで撮る

という行為は減ったのではないかと思う。


情報が身近になるというのは、このように写真がいつでも撮れる

世界のことを言うのかもしれない。絵や文字を超えて、日常が

切り取られる。それはなんら特別なことではなくなった。

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