17.04.09

家の近くにファミレスがあるせいだろうか、土日の夜に

家族連れらしき人たちの声が時折聞こえてくる。


家族で外食した帰りなのだろう。外食というと車で行くという

イメージだったが、団地が近くにあるので歩いてくる人も

この辺は多いのだろう。幸せそうな声が通り過ぎていくと

なんともいえない気持ちになる。


特に子供の声がすると、昔を思い出すというか、大人になって外食

など当たり前になった身分からすると、当時は外で食べるというのは

ちょっとしたイベントだったんだろうな、と思えてくる。


幼少の時、私は電車が大好きだったのだが、今は亡き母方の祖父が

駅近くの踏切横にあるファミレスを見つけた時、それはもう喜んで

母に報告したそうだ。


私の記憶では、そのファミレスには5回ぐらい行ったと思っていたが、

母の話では2回ぐらいしか行ってないとのこと。母の同伴なしで行った

事はないはずなので、おそらく母の記憶が正しい。

それだけ私にとって印象深かったという事だろう。


幼少期以来行っていないので、まだ店舗があるようなら行ってみたい。

できれば祖父と一緒に行きたかったが、それはもう10年以上前に

叶わぬこととなった。


思い出のファミレス、なんて洒落たものではないが、

外食してる時によく窓の外を見る癖は、あのファミレスに行った事が

原因ではないかと思う時がある。


電車の走行音と、少しだけ伝わる線路の揺れ。

かじりつくように見ていた窓の外。そんな私を見ていた祖父。

何を食べたかなんて、もちろん覚えてはいない。

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