第3話 『俺達は何時代の人間だ?』
「どうですか?」
「うん、似合ってるよ神生ちゃん」
「ホントですか!? ありがとうございます!」
「……」
「タマも似合ってるよ~」
「黙れ」
俺たちは今拝殿に集まっていた、理由は言うまでもない、着替え終わったからである。目の前では巫女服姿の神生が色々なポーズをとっている、まぁこちらは一応にあっているようだ、しかし……
「でけぇよこれ!」
そう、おれの狩衣姿は少しおかしかった、身長などのサイズはあっているものの大人用の狩衣を着るには俺の胸囲では足りず、少しぶかぶかしていて遠目から見たらショタ確定である、それは思春期男子にとっては拷問でしかない。
「身長足りてるじゃないか」
そう言いながら笑う親父、こっちが頼んでる立場じゃなかったらタダで許してない。
「あー……タマは筋肉が足りてないから仕方ないね」
さらっと悪口を言いながら笑う神生、こいつは後でいっぺんしばく。
「あ、少しここで待っといてくれるかな? 他にも色々あるから」
そう言うと親父は拝殿を出ていった……なんだろう、違和感を感じる、何かがおかしいような……。
そんなことを思いながら俺が難しい顔をしてると神生が話しかけてきた。
「ねぇ、あのカバンの中にあるのって何? 見たことはあるんだけど……」
そういって神生が指さしたのは
俺はその事を神生に説明するとふと大幣を持って遊んでたら母さんに怒られたことを思い出して懐かしいなと思い、親父が持ってきた衣類及び祭具の詰まったカバンを触ろうとした瞬間『ソレ』は起こった。
「っっっっつっ!?」
「ま、ぶし……っっっ!!」
いきなり部屋が光に包まれたのだ……いや、包まれたというより『閃光に刺された』といった方が近いであろう。それ程強烈な光がいきなり現れたのだ。
天井の証明かと思ったが確認もできない、そして近くにいる神生を確認しようとした瞬間、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!」
床の感覚がなくなり落ちるような感覚に陥った時、二人の意識は遠のいていった……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます