笑い鬼

第1話自分で買ってこいよ!

昔々の京都のお山、大江山には沢山の鬼達が住んでいました。鬼達は夜毎京都の街に現れては悪さばかりしておりました。

そんな鬼達をみかねた帝が鬼退治を命じた。

そのかいあって山の鬼達を見事退治できました。めでたしめでたし。


時は変わって現代、おにがみ荘。かつて世を震撼させ人々から恐れられた鬼達はひとつ屋根の下

ここ、おにがみ荘で共同生活を送っていた。


「赤、醤油ないから貸して~」


ノックもなしに開くドア。

例のごとく、部屋にやって来たのは隣の部屋の青だ。


「またか、いい加減調味料くらい自分で買っとけよ」


青は何時もそうだ。


「買い物行く時間ない」


「仕事終わりにスーパーでもよって買えば良いだろ」


職業柄中々買い物にも行けないのはわかるが毎日のように来られるのも考えものだ。


「オレのスーパーはここだ」


「出てけ」


ここはおにがみ荘、住人は皆現実離れした鬼達、彼らの日常は今日も平和だ。

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