のぞみ

覚えているだろうか、あの景色を。

いつぞやのあの夕日を。

まるで、想い人の視線に恥じらう乙女の頬のように赤い夕日を。

覚えているだろうか、あの景色を。

まるで、世界中の心を持つ生き物の胸の中の悲しみを合わせても作り出せぬような青の川を。

思い出してみたくはないか。

もう一度見てみたくはないか。

ならば眠れ。深く深い深層の心理のまた奥の心裏にその真理は存在しようぞ。

忘るるなかれ。それはお前自身の望みであることを。また希であることを。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る