三日月

薄い雲の向こうに広がる星を見たいから

三日月でサクサク、と切り取って

ひらりと捲ってしまおうか


どうしたらわかってもらえるのか

まだわからないけど

伝えたら少しは気持ちが晴れるかな

誰にも話したことない本当のこと


点きたいのか 点きたくないのか

ジリジリと音立てる蛍光灯 アパートの入口

蒼く薄く黄色く 瞬くそれに

僕を見つけたような そんな気がして


前向きな言葉は正しすぎて

そんな風に思えたら素敵だとは思うけど

どこに足をついたらいいのか

まだ迷ってるよ 僕は


君がいたらなんて言うだろう

細い目もっと細くして カラリと笑って

情けない顔すんじゃないよ!って

ほっぺたつまんでくれるかな

背中押して欲しくて

また思ってる

まだ思ってる

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