正論
夏休み最後の日。
学校の宿題を早めに終わらせた私は、二学期の予習をしていた。
明日から学校なので早めに寝ようと一階に降りていくと、居間では妹が泣きそうになりながら宿題をしている。
私と違って友達も多い妹は、夏休み中遊び尽くしていた。そして今になって慌てて宿題をやっている。
私はコーヒーを入れて妹に差し出し、そして妹の向かい側に座る。
「暇なら手伝ってよ」
少しイラつき気味に妹が言う。
しかし私は手伝わない。自分でやらなきゃ意味がないといつも妹に言っているから。
でも終わるまで一緒に起きててあげる。
「要領が悪いとか思ってるんでしょ」
「そうね。でもそういうところも好きよ」
「私はお姉ちゃんの正論が嫌い」
「知ってる」
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