怖がりなねずみ②

ある日、外から聞き慣れない声が聞こえてきました。


「ニャーオ、ニャーオ」


子どものねずみ達にはなんなのか分かりませんでしたが、大人のねずみ達は震えあがりました。

「実際に見たことはないけど、これは猫という生き物の声だ。間違いない。そして猫は私達ねずみを食べる生き物なんだ。これはまずい。どうしよう」


大人達は話し合いました。

「猫は凶暴な生き物だって聞いたぞ」

「俺のじいさんのじいさんは猫に食べられそうになったことがあるんだってさ」

「もしかしたら子ども達にも襲いかかるかもしれない」


大人達は決めました。

「自分達が食べられる前に、猫という危ない生き物をやっつけよう」と。

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