生まれたもの

「生み出されたものは、どう歩んでいくの？」

「独りで歩いて答えを見つけるの？」


「そんなの冗談じゃないよ」っていう人もいるけれど

僕等は強い生き物で

特別な存在なのかも




命を吹き込まれた物語も

手を握り合った暖かさも

生み出せるのはこの世界の中で僕等だけ


この鼓動を持つ僕等だけ




息を吸って掲げた手を青空

僕等はこの下で何を思うかな


張りつめた心も不安も

辛いを伝えるために選んだ言葉も


何をするにも僕ら生み出し続ける


だからできる限りでいいから

シアワセを願っていこうよ





「諦めた夢はどうなってしまうの？」

「崩れて跡形もなくなってしまうの？」


「そうでもないよ」ってのは僕の持論だけど

どんなに小さくなったって

その輝きは消えやしない




誰かにつぶされた希望も

見失ったこれからも

もう一度踏み出せるのは自分だけ


”本当は”を知っている自分だけ




目を瞑っておさえた胸と心は

何かを信じ続けるために動き続ける


臆病な心も言葉も

掴むために伸ばしたその手も


何をするにも僕らは必要としている


だからできる限りでいいから

泣いている自分を見つめてみよう




振り返った時に満足できるものでなくてもいい

ただ誰かが思い出してくれる存在になれたらって

僕は思った




僕が望んだハッピーエンドなんかには

到底及ばないものだった日々


痛んだ胸も頭も

自分を守るために選んだ言葉も


何をするにも僕らその先にある何かを求め

保証のない未来へと生きる


だからできる限りでいいから

理想に近づけたらなって


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