龍神池
桜雪
序章 1984年 夏
『田舎町』そんな表現がしっくりとくる町。
そんな町にある小さな神社、大きな池があり『龍神池』と呼ばれている。
平安時代に龍が住んでいたそうだ。
その龍を平家の武者が討ち取り、首を跳ねて都へ運んだのだが、村人はとくに悪さをするわけでもなかった龍を憐れんで、供養塔を建て竜の亡骸を丁寧に埋葬した。
いつしか神社が建ち、その池を『龍神池』と呼ぶようになったという。
1984年 夏 静かな田舎町で不可解な事件が起きた。
いや……事件かどうかすらも解らない…30年経った今でもだ。
当時の神主
身元はすぐに解った。
それは20年前に事故死した女性、死因は溺死。
死亡推定時刻2時間前。
46歳とは思えないほど若々しい外見。
それ以上に不可思議だったのは…事故現場、アメリカ、ニューヨーク州ナイアガラの滝。
記念撮影中、滝へ落下、死体は上がらなかった。
複数の目撃証言があり、
その死体が、20年経った日本の田舎町で当時のまま発見されたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます