昼食の20話。

4月30日(日)


この日、瑠奈はお昼を作るのが面倒くさくなったので、商店街に昼食を食べに来ていた。


一人でwww



歩きながら何を食べようか?と考えていた瑠奈の目に止まったのは

『本格ダヨ!!カレーライスゥ!』

...と書かれた巨大な看板と見た目ボロボロの店。


所持金もあまり持ってないし、これ以上歩くと疲れるし...

「ここでいっか。」


瑠奈は店の引き戸を開けた。



「イラッシャマセー」


カタコトな日本語で出迎えてくれたのはインド人(?)の店員。


瑠奈は席に座り、メニューを開く。




【メニュー】


・カレー:200エン


・ライス:200エン


・ナァン:300エン




「(メニュー少なっ!てかルーとライス別々なのかよ!?)」


心の中で激しくツッコミを入れ、とりあえず店員にカレーとライスを注文。



※20分後※


「オマセタシマシタ〜」


カタコトの日本語とともに目の前にカレーとライスが置かれる。


「やっときた、さていただきま...」


そこで彼女は気づいた。



スプーンがないことに。



「(......そっか、看板に本格的って書いてたからスプーンがないのは仕様なんだ...納得!)」


瑠奈はカレーを手で食べ始めた。



10分後。


店員が申し訳なさそうにスプーンを持ってきた。



20話。【完】


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