ある世界の人々・・・

矢崎 悠奈

第一話 その後・・・

「ねえねえ、あの子って」

「絶対そうだよ!!あの子だ!!」


電車に乗っていたら突然そう聞こえた。

本当の声のような違うような不思議な声だった。


「あの子なら知っているはずだよね!!だってあっち側についたんだもん」


突然の事だった。


家に帰るといつもの声が聞こえてきた。


「何も言わなかったんだね。偉いよ!!かわりに教えてあげる。」


その夜私はいろんな事を聞いてしまった。

今となってはみんなが知っているその事を私は知ってしまった。




「お前言ったのか!!!」

「はい。私がこの物なら大丈夫だと判断いたしました」

「そうか、ならば、お前は何も言うな」


「大丈夫だよ。何も言わないよ。」


「偉いよ。やっぱり、君の事好き」


「えへっ。ありがとう」

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