第200話「ダジャレ」

僕の小学時代の話だ。

友達のスギは、ダジャレ好きだった。しょっちゅう、なんかダジャレを言っていた。

そうそう、そういえばスギの爺ちゃんは、当時、笑点メンバーのこんぺいさんの友達だった。もしかしたら(多分に)関係あるのではないだろうか!?まあ、それは置いといて……


「モノレールには、もう乗れる?」


「布団がふっとんだ!」


「こんにゃく、今夜食う?」


「これは、誰んだ?オランダ!」


「運動場貸して?うん、どうじょう!」


などなど。聞いたらなんて事ないダジャレなんだけど、僕には、ダジャレのセンスがないのか、全く思いつかなかった。だから、上手く何かと何かを掛け合わせられるスギに感動していた。


「隣りの家に塀が出来たってね!へ~」


「池の無い家の子は、いけない子!」


「台風で屋根がないよ!やーねー!」


「そんなシャレは、やめなしゃれ!!」


覚えているのは、こんな感じだったかな?スギが言っていたのは。

僕もなんか言ってみたくて考えた!そして考えたすえに、思いついたのが……


「隣りの家に塀が出来たってね!……ブロック!」


だった。

みんなが、「塀」だと思っている所を裏切る作戦だ!

これは、かなりウケた!!でも、あとにも先にも、ウケたのはこれだけだった!

やっぱり、コンスタントにダジャレが出せるスギは凄いなあと、思ったのだった。


おしまい

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