第4話「探偵神宮寺三郎 Innocent Black」

筆者が神宮寺三郎を知るきっかけになったソフト。いや、元々存在自体は98年頃にやってた「夢の終わりに」CMで知っていたのだが。でも、実際にゲームでやり始めたのはこの作品からである。




この作品はファミコンのディスクシステムから続く息の長いソフトして有名だ。制作会社のデータイーストは潰れてしまったが、今作からワークジャム社が版権を引き継いで復活させた新しい神宮寺である。




探偵として新宿歌舞伎町で働く神宮寺三郎は以前入院したこともある病院の院長から娘が家出したので探して欲しいと依頼を受ける。最初は普通かと思いきや、後半に入るにつれ、非常に血なまぐさく、切ないシナリオになっていく。その展開はなかなか目を見張るものがあるぞ。




フルボイスではないが、ムービー中は声があるので臨場感が増す。また部屋を捜索する場面が「夢の終わりに」よりパワーアップ。PS2という機種の利点を活かして、より鮮明でリアルになり、調べやすくなった。また、相手の性格を把握しやすくなったのも面白く、興味深い。推理部分もヒントが多々あるので謎解きは苦手な初心者にも優しい。ジャズBGMは相変わらず素敵だし、場面ごとのグラフィックも素敵。まさに神宮寺ワールドの集大成ともいえる作品でしょう。




そして個人的に納得の行かないサブちゃんの決断EDはプレイヤーに疑問符をもたらすこと間違いなし。その答えは続編「KIND OF BLUE」で明らかに。




神宮寺ワールドはファミコン以降、PSやPS2、PSP、GBA、DSでも発売され、ガラケーでもプレイできた。近年は3DSやスマホでも遊べるようになっており、知らない人はぜひ手に取ってみよう。個人的に一番好きなのはPSの「夢の終わりに」である。でもきっかけはこの作品だ。




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