エスペランサーリプレイ「死の継承者」

第0話「初めてのキャラクター作成」

　エスペランサー。

　それは私が趣味で創った自作のTRPGでした。

　これはあくまで身内の中でのみする趣味のTRPGでしたが

　ある時、PL（プレイヤー）の一人であるフェンリル君と話していた時でした。

「雪月花さん、GMのシナリオがまたしてみたいですね」

　こんな風に期待を込められた言葉をもらったからにはそれに応えたくなるのがGMのサガ。

　そこで私は折角の機会なので身内用に制作した自作TRPGエスペランサーでシナリオをしてもいいですかと、フェンリル君に許可を取ったところ。

「是非してください！」

　その一言を受け、めでたく私の自作TRPG・エスペランサーはオンラインTRPGで

　お披露目する事となりました。

　そして、色々あった末、自サイトでの公開を経て、せっかくなのでこちらのサイトでも公開してみようと思い立ち、自作TRPGのリプレイ公開へと踏み切りました。

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雪月花：と言うわけで、エスペランサーの栄えある第一シナリオ「死の継承者」のためのキャラクター作成をお願いしたく集めさせていただきました。

どうぞよろしくです～！

ちなみに今回はPC１：フェンリル君、PC２：と～かさん、PC３：瀬田さんと決定しています（笑）

フェンリル：今回の儂の描いたキャラ・イオス君は今までの中でダントツでかっこいい予定です。

瀬田：フェンリルさん、わざわざイラスト描いてますね。確かに二枚目……！（フェンリルさんが描いたイラストを見ながら）

雪月花：主役ですからね（笑）

で、早速ですけど今回のシナリオのシナリオハンドアウトとか用意してみたんですよ。

フェンリル：おお！

瀬田 ：おおお（笑）

雪月花：と言う事でまずはPC1から貼っていきますのでご確認よろしくです～！

PC1用シナリオハンドアウト「完全への挑戦」

君の父は完全だった。

能力、カリスマ、地位全てにおいて完璧な領域であり、そして君はこの父から一度として息子として扱われた事がなかった。

まるでその辺にある石のように君の存在は無いに等しかった。

誕生日を祝われたことはもちろん、世界最高峰とも呼ばれる「銀の学院」への入学が決まった時もかけられた言葉は一つもなかった。

「その程度の事が、一体何なんだ」

父の背中越しより伝わる感情はそうした侮蔑だけであった。

この男を超える―――。

それこそが君の願いであり存在の証明そのもの。

だが父からの温もりはなくとも、君に人としての温もりをくれた人物はいた。

セクエンツィアという幼い頃から君に仕えたメイドであり、彼女こそが心の支え。

そして、イクフォードという使用人もまた君の親友であった。

◇コネクション

レオ―ド＝フォン＝ヴァルムオンド（競争心）

セクエンツィア（慕情）

イクフォード＝ゼオルデス（腐れ縁）

フェンリル：セクエンツィアは儂がお願いしましたが、何かイクフォードというキャラが増えましたね。

雪月花：使用人の親友です（笑）

実はこのシナリオが始まる前にフェンリル君に主役をやってもらうということで 、その主役の背景や設定をお話ししたところ

「それなら儂（主役）を支えるキャラとしてメイドのヒロインが欲しい」

との要望を受け、フェンリルさんの考えたヒロインをそのままシナリオへと取り込んだのです。

雪月花：とりあえず、フェンリルさんのキャラはこんな感じですね。

瀬田：なるほどなるほど！（笑）

雪月花：で、次はと～かさんのキャラのハンドアウト張りますね～。

PC2用シナリオハンドアウト「真紅の復讐」

目の前が、真っ赤に染まった。

顔に走る赤い衝撃。背中を突き破る激痛。

そして、君を抱きしめていた最愛の父の身体が二つに引き裂かれた感触。

薄れゆく真っ赤な景色の中、君は見た。

真紅の髪と腕と融合した血のように紅い剣を持つ少年のシルエットを。

やがて数年の時が経ち、 君はこの世界に君臨するエデン帝国皇帝参謀である

シュヴァルスト直轄の騎士としての人生を手にしていた。

死にかけ、人生を終えようとした自分を拾いここまでの力を与えてくれた第二の父。

彼のために君は様々な任務、それこそ血に塗れた汚れ仕事までこなした。

だが、どんなに地位や力を身に着けようとも、あの憎き剣士への復讐を忘れたことはなかった。

そんなある時、シュヴァルストより直々に一つの重大任務を言い渡される。

それは君の記憶を支配したあの忌まわしき存在との再会への扉だった―――。

◇コネクション

真紅の剣士（仇敵）

アドル＝ローベン（懐旧）

シュヴァルスト（忠誠）

と～か：了解。

雪月花：とりあえずお二人のキャラのハンドアウトはこんな感じですね。

で、もちろんのように瀬田さんへのハンドアウトも用意してきました！

瀬田：Σ

PC3用シナリオハンドアウト「神の力の継承者」

君の家は貴族とは名ばかりの貧乏貴族だった。

君が幼い頃に父は蒸発し、そのまま家は潰れ、ほどなく母も病に倒れ君は一人になった。

そんな君を拾ったのは古い歴史を持つテラスト王国で優秀な騎士の家系と言われるグラングーレ（名称変更可能）家の当主だった。

変わり者と言われたグラングーレ家の当主は後継者となる男子が存在しなく、 養子となる子を探し、そうして君を招き入れた。

迎え入れられた家で出会ったのはそのグラングーレ家の娘であり、君の義理の姉となるレーネという女性。

優しく君を見守る彼女の存在に君はいつも救われていた。

拾ってくれた恩と自分に優しくしてくれた姉へ報いる為に「銀の学院」を卒業し騎士となる事を誓う。

だが、この時の君はまだ知らずにいた。

君が辿る道が苦難と絶望とそして、やがて大いなる希望へと至る道に繋がっていることを……。

◇コネクション

レーネ（慕情）

テナ（愛情）

褐色の戦士（恐怖）

雪月花：まあ、こんな感じですー。と言う事で皆さん、キャラクター作成を始めましょう～！

そうしてキャラクター作成が始まる。

フェンリル君はすでにどのようなキャラをするのか戦闘面でもイメージできていたようで 、多少悩みをまじえつつもスムーズに行なう

と～かさんもまたハンドアウトと見比べ、クラスにて「騎士（ロイヤル）」と呼ばれるものを取り、前線で十分に戦えるキャラクターを作りつつ、他の二人の壁となれるようにカバーリングを取得。

派手な攻撃は持ち合わせないが堅実的でパーティの盾となるキャラクターが出来上がる。

そして一方、瀬田さんは――

と～か：私が盾役となる前衛クラス。主役であるフェンリルさんは前衛で戦うメインアタッカーだろうから、こうなってくると瀬田君はとりあえず補助系になってくれると嬉しいな。

フェンリル：ハンドアウトに騎士だと書いてあるが…。

雪月花：いや、別に天術使いとかに変えてもいいですけど（笑）

騎士＝ロイヤルという強制とかは無いです。

むしろ術師系な騎士というのも多く存在するものですから。

と～か：すっごい前向き。

瀬田：とりあえず、他の二人が戦士系だから僕は術士系かなー。

種族はドリアスにしようかな（笑）

フェンリル：術士なら海鳴とかもありだね。

サファランが攻撃力高くてオススメ。特化すればするほど強くなる。

瀬田：なる～ん。

フェンリル：海鳴をメインで進めるのなら、カーヴァンクルとかの方がいいかもなぁ。

あ、ちなみに儂は魔法戦士というスタイルなので種族はナハトーノーブルを選びました。見た目的にも。

瀬田 ：そうだなあ。……よし、カーヴァンクルで（笑）

雪月花：おお！　カーヴァンクルでいきますか！

カーヴァンクルとは人間と変わらぬ外見だが、その額に賢者の石なる宝石を持つ種族である。

生まれつき海鳴と呼ばれる術に対して強い資質を秘めており、前衛で戦える能力値もあるため、打たれ弱い術師にならないという強みがある。

その後、瀬田さんも種族が決まったことにより、クラスの方向を決めキャラクターの作成に入る。

海鳴をメインとしてクラスは詩渡り（サファラン）と呼ばれる海鳴術使いの一本取りに。

選んだスキルも戦闘で十分に活躍できるものだった。

瀬田：決定したよ（笑）

雪月花：おお～！

フェンリル：長い戦いだった…。

雪月花：なんにしてもこれで大体は完成ですね。

では後はキャラのイメージをそれぞれ考えてもらってそれが出来たら早速本編に入りましょう～！

そうしてしばしの雑談を交わし、それぞれのキャラクターのイメージが完成し、ようやく物語への扉が開く事となった。

今ここにオリジナルTRPGエスペランサーリプレイ「死の継承者」が幕開けをする――。