第22話 メロンパン事件

テーブルの上にパンがあった。

お腹が空いていたので

うちの母さっちゃんに

「これ、たべていい?」と訊くと

いいよって言うから

ぱくっと食べた。


ん・・・んん?


変な味。

よく見ると緑のカビらしきものが。

「これ、くさっとうやん!?」

一口食べてしまって

クラクラとショックを受ける娘に対して

母は言った。

「メロンパンやけん、食べれる」


おいおい、よくみりゃあ

「蒸しパン」って書いてあるよ・・・。


全身がカビの胞子に侵食される

感覚と戦いながら

私は思った。


恐るべし、さっちゃん。。。。。。



これは私が中学の時の話だが

さっちゃんは

あれは「メロンパン」だと言い張る。

そして最後には「そんなことあったかね?」

としらを切るようになった。

そんなさっちゃんは「ピグモン」に

似ていてまことかわいい。

(身長140cm)



余談:

さっちゃんは、この前の雪の日に

転んでお尻を打ったらしい。

がんばれ、さっちゃん!

(と書いても見ないか)

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