課金勇者~ガチャを回して強くなる~
@Tsuru
第一話 給料日は危険な日
ソシャゲへの課金、ある人はデータに課金するなんて馬鹿げたことだという。
そう確かにデータだ。
しかし俺にとっては課金は生きがいと言っても過言では無い。
課金して無課金プレイヤーと差をつけまくり無双をして見下ろす、あの快感はたまらないし、なんと言ってもガチャを回してレアアイテムが出たときの嬉しさは何物にも変えがたい。
そんなこんなで生活費をぎりぎりに切り詰めながらもソシャゲ課金を続けている俺。
後悔?そんなもの毎回している。ガチャで爆死しちゃった時とか特に。
でもやめられないんだよなあ…唯一の楽しみだし…
そんば事を考えながらも今日は待ち望んでた給料日!
課金♪課金♪そうスキップしながらコンビニにプリペイドカードを買いに行ったのだったが…
『これこれ、このカード』
俺が課金カードを選んでいるその時だった。
ガチャーン!大きな音を立て窓ガラスが割れる。
なんだ!?と思ったときにはもう遅い車が突っ込んで来たのだった…
金木信二22歳 職業サラリーマン 趣味課金 間違い無いですね?
目の前の美人な女の人がそう尋ねてくる。
『は、はい!?』
そうだけど、趣味課金ってなんだかな…
話を聞くと、この女の人は女神らしい、そしてここは死後の世界だという。
うん、まだ理解出来ないがとりあえず俺は死んだのか…
『あの~お話のところ申し訳無いんですが、課金してガチャを回すことってもう出来ないんですか?』
何を聞いているのだ自分
『はっ?え、え~とちょっと待って下さいね。』
神様の反応もそうなるだろう、、
『そうですね、貴方にはこの後、異世界転成してもらいます、与えられた寿命分は皆平等に楽しんで貰いたいので』
『あ、なんかありがとうございます』
よくラノベで見る奴だ。この展開
『その際、好きな能力を何でも一つ選んで貰うのですがそれでどうでしょうか?』
それで解決するのか…無茶苦茶だな…
でも能力で課金ガチャを選ぶ奴は居なかっただろう…多分。
異世界で課金してガチャ回すって何だよって話だけど
『それでいいです』
『それでは楽しんで来てください!良い余生を!』
死んでるから複雑な気分だけどまあいいか。
こうして俺の異世界課金生活が幕を明けようとしていた。
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