第11話

 府中刑務所、ここに収監されている囚人二三号、彼の原稿を取りに来た。

 彼の原稿に目を通しながら眠っていたらしい。おかしな夢を見たものだ。

 不思議なもので、受刑者の、しかも頭のイカれたSF小説がヒットするなんて。

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