第9話 本能寺

 本能寺の変前夜、明智光秀は主君織田信長公のフンドシを握りしめて悩んでいた。

 謀反を起こすべきかやめておくか。

 めくるめく思い出が、森蘭丸と信長公の逢引きを目撃したところに差し掛かかると、光秀はフンドシを眺めながら遂に口を開いた。

「敵は、ほんのり痔がある」

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