第6話 弁慶

「拙僧の名は左心房弁慶、ここを通りたくば刀を置いていけ」

「おいおい、左心室に血が流れてこないぞ。誰だよ、まったく。立ち往生してると迷惑だろ」

 次の瞬間、心臓が震え、鼓動が高鳴った。

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