第561話 だからいつになるんだ…

 ワクチン接種の案内が届いた。

「やっときたか…」

 色々、不満だったのだ。

 なぜ高齢者から?

 なんか学校とか飲食関係、宿泊関係とか人が密になりやすい場所に関係する人から打てばいいのにとかね。


 命に優先順序とか、あってはいけないのだが、実際に順番を付けているのは政府である。

 そんな中で、やっと自分の番である。

「副作用? 気にしている場合じゃねぇ‼」

 そう僕は死にたがりである。

 だが死に様は選びたいというワガママな死にたがりである。

 病死とか嫌なのだ。


 で…

 LINEからできるんだ…

 簡単だな…おやっ?


 受け付けない。


「なぜか?なぜなのか?」


 紙を広げて読んでみる。

 応募券は配るけど、応募受付は、まだ先らしい。

「なんで配った…そしてワクチンなのに『クーポン券』って…」


 なんか、オリンピックも始まるのに、呑気すぎないか?

 接種券をクーポンって書くか?

「なんだろう…軽すぎないか?」


 ワクチン接種の道のりは長い。

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