第300話 1%の底力

 スマホのバッテリーの消費が激しい。

 派遣先も閉鎖となる最終日、ヒマを持て余して、スマホで出来る内職のようなバイトに精をだす。

 とにかく消費が激しい

 15時には9%になってしまった。

 このくらいにしておかないと、今日はメルカリの発送をしなければいけないのだ。

 使い切るわけにはいかない。

 以前も1%になったが、普通に数分間通話は出来た。

 案外、1%からが本領発揮なのではないかと思ったくらいだ。

「だが今日は安全圏で…」

 僕は電源をオフにした。

 9%で!!


 仕事が終わり(何もしていないのだが) 猫の宅急便に着いて。

 電源オン…オン!!

「オンしねぇ…」


 なぜにOFFったのに消費しているのか?

 あの日の1%は嘘だったのか?


 1回家に戻って20%まで貯めて、再度、猫の宅急便へ向かったのである。

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