第292話 どうなってる
派遣の仕事は雑用が多い。
今は沖縄から来たという一回り下の男性と仕事をしている。
彼は、随分、若い時から派遣社員をやっているようで日本全国を回っているそうだ。
そして彼は…不器用だ…。
「桜雪さん、これどうやって測るんですか?」
「これはね」
(メジャー使えないんだ…)
「桜雪さん、これどうやって切るんですか?」
「それはね」
(パイプとか切ったことはないんだな…)
そんなこんなで、鉄パイプを寸法通りに切って組んで、棚とか台車とか作成しているのだが…
ガシャンッ…ガシャンッ…
(よくひっくり返すな~現場監督とかいたら叩かれそう…)
「お疲れ様でした」
「うん」
僕、今日5台造ったけど…
キミ…2台造れてないじゃん…
同じ時給なわけだが…不条理である!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます