第290話 まさかのパナップ

 冬のアイスは美味い。

 というわけで…普段、買わないアイスを買ってみたのだ。

 普通のカップアイス。

 僕は、あまり棒つきアイスは買わない。


 GODIVAのバニラ?……まさかのココでチョコが出て来るとはね…

「かーッ!! 美味い」

 オレンジショコラ…

「間違いないね」


 そんな日々を満喫していた…ある日

 コンビニで5個、アイスを買い冷凍庫へ移す。

 冷凍庫に並べるのも楽しい。

 時々、目を閉じて、手さぐりで掴んだアイスを食べなくてはならないとかマイルールで運試しも楽しい。


 そしてスプーン…

「ん? なぜに?」

 見慣れたロング木のスプーン?

「パナップやん…買ってないのに?」

 普通のカップアイスにロング木のスプーン!!


「食べにくいんだよ!!」

 コレはパナップ専用だ!!


 こういういいかげんな配り方するから、肝心な時にパナップに普通のスプーン付ける羽目になるんじゃないのか?


「謝れ!! いや僕にじゃない…パナップに謝れ!!」


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