第208話 歯ブラシ

 歯ブラシとは進化し続けているものだと思う。

 私は歯ブラシが好きだ。

 極細、やわらか、先端球…キリがない。

 こだわりたい品なのである。


 ドンキには『通』としか行かない。

 というか一人で入れない…なぜだろう…。


 ドンキで真剣に歯ブラシを選んだ。

 極細、毛多め、硬さ普通。


 今まで避けてきた毛が多めの歯ブラシ。

 オエッとなるのだ。


 だがしかし、あえて今回はチャレンジ!!


 使い古した歯ブラシを風呂場の掃除用に回し、洗面台にNEW歯ブラシを置く。

 深呼吸して、歯ブラシを水で濡らす。

 最初のブラッシングは歯磨き粉をつけないのが私流だ。

 モフッとした毛触りが歯茎に心地いい。

 若干の嗚咽感はあるが…歯の隙間に入っていく先端を感じる。

 磨き心地よさはGOODだ!!

「見事と言わざるを得んな」


 その夜、私は何度歯を磨いたであろうか…。

 就寝前、少し噛み合わせるとズキッと痛むくらい磨いてしまった。

 だが、歯のツルツル感が…私はまた洗面台に向かうのである。

 食べ物を噛むとズキッと痛む。

 歯の天敵…あえて言おうカスであると!!


 あれから毎日、磨きすぎで歯が痛いという本末転倒…進化に痛みは付き物なのか!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る