第177話 1晩で…
『車庫のドアが開かないんですけど』
「退室後、部屋に戻りましたか?」
『忘れ物をして…戻りました…』
「双方にロック掛かりますので、順番に開けますが、今、どちらから電話されてますか?」
『駐車場のドア前です』
「お部屋の鍵を手動で開けますので、ご一緒させていただきますが、よろしいですか?お嫌でしたら、後日、引き取りで…いずれにしても、従業員出入り口から出れませんから、御一緒にとなってしまうんですが」
『はい…すいません…お願いします』
こういう場合、不思議と女性のほうが取りに来るのだが…顔バレは、双方に避けたい事態なので、勝手に動くな!!
ラブホテルは客を勝手に出さないように作られているんだ!!
恥ずかしそうにしている女性。
自分達で汚しまくった部屋で「すいません…すいません…」を連発する。
「ある程度は許容しますから…あんまりバカなことしないほうが…ナンバーも通路の様子も録画・記録されているんですよ」
「すいません…すいません…」
在る夜1 在る夜2 1晩で… この3話が立て続けに407号室で1晩で起きるのがラブホテルという異空間なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます