第95話 イミグレ

中国から香港へ…。


中国語しか喋れない係員。

日本語しか喋れない僕。


どうやら、キャリーバックを開けろと言っているようだ。

もちろん、断る。

やっと閉めたのだ…開けたら弾ける。

中国語VS日本語!!


15分の押し問答。

開けろVS嫌だ!!


日本語しか喋れない僕…WIN !!


「桜雪、凄いな~俺、真似できないわ」

本社の部長が感心していた。

「日本人に対する嫌がらせなんですよ、Noを突きつけるようにならないとダメなんですよ、日本人も」

鼻息荒く、胸を張る僕。

「真似できないわ~、真後ろに自動小銃突きつけられてさ~、Noと言えるオマエが凄い」

「えっ…」

後ろを振り返ると、肩から自動小銃ぶら下げた男2人と目が合って…血の気が引いた。

「教えてくださいよ!! マジで!!」

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