第43話 熱があったんだって

「風邪っぽい…」

 でも…熱を測ると…。

 思ったより高いと…急激に体調不良になる…。

 低いと…なんか損した気分になる…。


 そんなわけで…あまり熱は測らないようにしている。


 でも…今回は自信がある。

 僕、今、発熱してます。


 PiPiPiPiPi…。

「来た!38.4°!、しゃあー!高熱来たー!」


 大手を振って医者に行く。


「はい…では熱を測ってお持ちください」

「はい」

(自信あります)


 PiPiPiPiPi…。

「あがってるはずだよね~」

「…………あれ………37.2°……微熱じゃね?……おかしくね……」

 リトライ!

 PiPiPiPiPi…。

「37.2°……あれ…いやいや…本気だして僕!負けないで!…燃え上がれ僕の中の~ナニカ!」


「は~い…体温計回収しま~す」

「えっ?…いや…」

「微熱ですね」


「いやいや…さっきまで、38°オーバーだったんですけど…」

「ふ~ん…まぁ今、無いからね…薬だしときますから…2.3日様子みてください…はい次の方」


「おい!…これアレだ…また家帰ると出ちゃうパターンだって!」


 夜中…結局…38°オーバー…。

 ほらね…こうなるんだよ…。

 医者に行くと、大人しくなるの…僕の身体…。

 そこで本気だそうよ…頼むから…。


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