葉のない華

 雑草だらけの田舎道を

 とうせんぼするのは彼岸花

 蒼い空には余りにミスキャスト


 紅い花よ僕を何処へ連れて行く

 電波も届かないその奥へ

 光も届かぬその奥へ


 真っ赤な鮮血散りばめて

 僕の手には軟らかい何か

 生命の始まり生命の終わり

 闇から産まれまた闇へ…


 全て始まりは何もなく

 無の無の無の無の無の前の

 虚無の始めに辿り着く


 光よ 言葉よ 意思よ

 全ての始まり何処にある


 目を閉じて心を閉じて自分を閉じて

 何もない所彷徨えば

 宇宙の中心感じるだろか


 身体を流れる血の色の

 本当の意味何処にある

 例えばそれはこの空の青と

 余りに遠い曼珠沙華のように

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