正しいリズム

 とくん とくん とくん…

 生命のリズムを刻んでいく

 最期へのカウントダウン


 目を開けた時から決まっていた

 永遠は在り得ない掟だと

 この満たされた世界も…


 何をしようかな?

 のんびりのんびり考えよう

 あそこの浮遊島でも眺めながら


 空を蹴るよう滑らかに

 ミケネコ一人塀越へて

 闇の奥へと消えていく

 ねぇ、どうか僕も連れてって


 気が付けばこんなところまで来ていた

 誰も居ない翠の底で

 今夜はここで妖精の夢を見ていよう


 水たまりの跳ねる音

 波紋が頭の中を反射する

 どこか遠くへ導かれるように


 戻ればまた針が動き始めるのだ

 それでもそこが僕の居場所だから

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