星の里帰り

 キラキラ輝くお星様

 或る日見た彼の地の風景は

 まるで落ちてきそうなほどの

 それはそれはとても素晴らしいものでした


 凍える寒さも忘れ

 ただ空を見るだけの幸せ

 時間さえも止まってしまったような

 凍りついたひととき


 誰もが言葉を失うでしょう

 頭上を覆うパノラマに

 どの劇場より大きいスクリーンに


 お守り代わりの水晶の珠が

 この胸の奥に静まっていて

 星たちの会話に耳を傾けています


 波動が微かに伝わって来て

 全身を不思議な感覚で満たしていく

 深い海の底に居るような

 遠い遠い始まりの世界に来たような


 ちっぽけな自分

 ちっぽけな地球

 無限の世界に溶けていく


 嗚呼今見るこの空も同じ所に繋がっているんだな

 またいつかあの夜空を…

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