浴衣を着物風に着るのは邪道

私は浴衣が好きで、夏になると着たくなる。毎年買い足さなくても構わない。同じものでいい。浴衣の開放感と適度な締めつけが心地よいと思っている。あと、おなかが守られていて冷えない感がある。先人はそこまで考えていたのか、と感心。そんなことないかもしれないけど。


流行は文字通り流れ行くもので、流れては消え、流れては消えを繰り返す。その中で、今、私の中で見過ごせないのが、着物風に浴衣を着ること。


私の中で浴衣は浴衣なのであって、シンプルなのがその利点。ごちゃごちゃしていないからこそ涼しげなのだと思う。着物も着物で、七五三や成人式の前撮りでしか着たことがないけれど、美しいものだと思う。


ただ、それをミックスするのは、個人的にあまり好きではない。浴衣はあくまで浴衣で、レースの襟を仕込んだり、帯締めを締めたりは、やろうとは思わない。


ただまあ可愛くないわけではないので、「若いなあ」と思いながら見るものだという認識でいる。23の私は一般的にはまだ若いんだろうけど。


浴衣は、余計なことをせずに、すっきりと着るのが一番。


とは言いながらも、小指の爪が年中割れている上にペディキュアをしない私は、今年とうとうレース足袋なるものを履いてしまった。流行に乗っかってしまった。生成り色のレースに、月を見ている白いうさぎの刺繍が入っていて、可愛い。


ただし、下駄の鼻緒がフィットしなくて滑ってしまい、足が疲れる。よって邪道。


したがって、今年の私は邪道。

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