夏休み終了までのカウントダウン
暇人
夏課題を終了させろ
「何でこうなったかなぁ…」
新井 さくら は、目の前に山積みになった夏課題を、見てつぶやいた。
山積みになっている理由はもちろん彼女がサボりにサボったからである。
プール…海…旅行…etc
SUMMERライフを無計画にenjoyすれば最後にこうなるのはお約束である。
「…くっそぅ。高1だからってはじゃぎすぎたああ」
そんなことを言っても後の祭りである。
「取り敢えず、ワーク系は、答えがあるから移そう!」
1時間後
「あつい。……あつい。あついあついあつい
あつーーーーい!!」
現在彼女の部屋は30度をゆうに超えている。
彼女にしてみれば1時間耐えただけでも珍しいのだ。
「ああ。だめだ。リビングに降りて休憩しよう。」
リビングにはクーラーが効いている。
「涼しいーー!10分くらい休憩してから再開しようー」
……………10分後……………
『夏休み最終日なのに宿題終わってないから、宿題やって来る!』
『我も終わってないお』
『頑張ってね!』
『(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマうん、頑張るー』
『所で、課題って○○○でいいんだっけ?』
……LINEで会話をしていた。しばらく終わりそうにない。彼女は休憩(笑)に取り付かれてしまったようだ。これもまたお約束である。
1時間後
「やっべ、課題やってないじゃん!!」
ダッシュで二回に駆け上がり、課題を始める。……が、一時間半後
「さくらー!お昼ご飯ー!!」
「はーい!」
ここで、半日が終わってしまった。
「はぁ……。まだ、六割ちょっと残ってるのに。おわるのかなぁ……」
心配したのもつかの間、お昼を食べ終わってもダラダラとゲームをしている。
(イベント中なんだからしかたないよねっ)
何時から始めるのかが見ものである。
「もうちょい………」
「あああミスった!」
そんな事をして3時間。
「よっしゃ!おわりーー!」
やっと始めるようである。
「よっし、勉強がんばるー!」
珍しくやる気だが、時刻は午後4時である。
(夏休み終わるまで、16時間か…)
彼女が自分の部屋に行こうとしたその時…
「お姉ちゃん!アイス食べる?」
妹の楓がアイスを持ってやって来た。
もちろんこの誘惑に勝てるわけもなく……
「ほんと!?ありがとーー!」
結局、+1時間 休憩(笑)したのであった。
流石にその後は1時間ほど勉強したが、お風呂にご飯で2時間潰れ、彼女の好きなテレビが始まったため、結局勉強再開は夜9時半になった。
「あとはんぶんもあるーーーー!」
「取り敢えず、さっきのまるつけしよう……答えは!?」
(あー。みつからないよ!写メ送ってもらお。)
『国語の課題の答えがない(T^T) 誰か写メで送ってー!(>人<;)』
(よし、取り敢えず写メ送られてくるまで、ネットサーフィンしてよ。)
……筋金入りの馬鹿である。
結局2時間くらいここで時間が潰れた。
もう日付が変わるまで三十分しかない。
「今夜はオールだな……」
覚悟して始めたのだが……
「ZZZ」
寝落ちしてしまった。
ここまで来れば誰にでもオチはわかる。
彼女は結局課題が終わらず、先生に大目玉を食らった。
そして、来年こそ七月中に課題おわらせる!
という実現されない決心をするのであった。
end。
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