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秋:兄さんお疲れ。今日のアナウンサー? タレント? 食レポ下手くそだったね。


春:おお、おつかれ。


秋:僕ならもっと兄さんのパンの素晴らしさを伝えられると思うけどなあ。細かいところまで計算されて造形されているのに。あの切れ目の素晴らしさが分からないのかな。火入れの具合とか、噛んだ時のサックリした具合とか、もっと伝えて欲しかったな。


春:しょうがないだろ、短い番組なんだし。それにそんなの分かんないって。パンは見た目より味だし、ただ美味しいって思ってもらえたらそれいいよ。


秋:ダメだよ。兄さんが作るパンの美しさを分かってもらわないと。味なんて二の次。なんだって第一印象だよ。美味しそうって思ったら、味は後からついてくるんだ。美味しそうなパンだから、美味しいんだよ。


春:ふ、ありがと。秋はいつもそうやって言うな。俺としては、秋の作る具材とパン生地が美味しいから店が繁盛してると思うけど。俺は最後の仕上げしか出来ないし。


秋:そんなこと言わないでよ兄さん。僕は逆に材料しか作れないんだから。


春:…そうだな。俺と秋がいて、最高のパンが作れるんだよな。これからも一緒に唯一無二のパンを作っていこうな。


秋:ん。


春:あー、なんか秋のカスタードが食べたくなってきたなぁ。


秋:兄さんは本当にカスタードが好きだよね。


春:ま、昔から好きだったけど、秋の作るカスタードが好きなの。


秋:ふふ、まぁここから始まったしね。じゃ食べる? 余ってるカスタードあるよ?


春:ん、もらう。


秋:はい、どーぞ。


春:…ん、いつ食べても美味しいな。秋も食う?


秋:うん。…ちょ、くすぐったいよ兄さん。


春:ふふ。あっちょっと髪が伸びてるな。そろそろ切るか。


秋:あーそうだね、次はどんな髪型にする?


春:秋は明るい髪が似合うから、夏らしくさっぱりした感じにして…


秋:うん、そうだね兄さん。


春:ん、もう一口食べるか?


秋:うん、もらう!


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