スーパー◇ボット大戦「」ふもっふ!?編

 よぉ、お疲れ様だな? まあ、茶でも飲んでけや。

 俺は天原旭アマハラアサヒ。まあ、ここで用務員みたいなことをやらせてもらってる。いやまあ、ガキ共の相手をするのも疲れるんだけどよ……あいつらは、あれでかわいいところもあるからな。

 それに、御堂刹那ミドウセツナのおチビちゃんに頼まれたからな。

 なるべく自然に、子供たちを見張って、見守ってやれってよ。

 でも、雑用全般も楽しいぜ? 鶏小屋にわとりごやを直したり、蛍光灯を交換したり、あとはそうそう……裏の池に沢山こいがいてよ。やっぱおひさまのあるとこはいいぜ。


「ちっす! 旭さん、お疲れさまです!」

「へーっ、ここが用務員室……結構綺麗にしてるんですね」

「あっ、テレビがある! ねえねえ、テレビ! テレビ、つけていい?」

「はは、シルバーは未来から来たのにテレビを見たことないんだもんなあ」


 おう、流狼ルロウにライト、シルバーに響樹ヒビキか。

 まあ、お前たちも上がってけ。茶と菓子くらいは出るからよ。それと、シルバー。もっとテレビは離れて見ろ。目が悪くなるぞ。


「はーい! えっと、あれ? このテレビ、リモコンは? っていうか、チャンネルどうやって変えるの?」


 そこのアナログなダイヤルを回すんだ。因みに青森は、民法が二つしかねえ。この戦争で放送局が一つ、パラレイドにフッ飛ばされたからな。

 それよりなんだ? 雁首がんくびそろえて……なにか頼みたい雑用でもなるのかい?


「いやあ、旭の兄貴にはいつも世話になってるからさあ」

「そうそう! 俺たちで用務員の先生をねぎらおうってことになって」

「今、女子たちが調理室を借りて料理してるんですよ」

「あとねあとね、ビールもあるよ! ビール美味おいしいよね!」


 くっ、お前ら……へへ、泣かせてくれるじゃねえか。うんうん、たまには子供の面倒を見るのもいいな。丁度、妹のメイが生きてりゃ、こんな感じだったかねえ。

 おっといけねえ! 湿っぽくなっちまう。

 そうだ、お前等! 裏の庭に池があってよ、沢山の鯉がいんだよ。生き物ってやつは、なんでも懸命に生きててかわいいよなあ……そろそろえさの時間だし、お前等にも見せてやるよ!


「あ、鯉! 魚の鯉! お魚って私、大好きだなあ」


 そうだろ、そうだろ、うんうん……シルバーは素直でかわいいぜ、チクショォ。鯉もよ、餌をやってたらなついてきてな、今じゃ俺のことがわかるんだよ。

 ん? どうした、ライト。流狼も、響樹も。

 なんか……顔色、悪くねぇか? おいおい、酷い汗じゃねえか。


「きっと旭も鯉、好きだよねー? 私はアライってのが好き。あと、甘く煮たやつ!」


 ……ちょっと待て、お前等……ちょっと待てっ! おい、なんで逃げるっ! さっき言ってた料理ってまさか……おっ、おお――お前等ああああああああ!

 くそっ、逃がすかよ! 鯉のかたき

 それじゃ、あんたは来週もよろしくな! またスパ◇ボ「」カクヨム遊んでくれよ! そして……ガキ共っ、明日の朝日は拝ませねえぜ! うおおっ、待ちやがれええええっ!

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