愛鷹のオペ子です!編

 はいどーもっ! 皆さん、お疲れさまです。

 私は宇宙戦艦愛鷹愛鷹戦闘指揮所CIC専任オペレーター、名前はないのでオペ子ですっ! ふふ、普段はオペレーターと言えば、ピージオンのエリーちゃんですよね。でもっ、実は私だって密かに頑張ってるんです!


「あっ、オペ子ちゃんだ。お疲れ様、今あがり?」


 おっと、噂をすればエリーちゃん。お疲れ様でーすっ!

 ちなみに、サンダー・チャイルドの通信や火器管制は全部、ヨゼフさんがやってくれてます。うーん、渋いイケメンオヤジの声って最高ですよね? ねっ?


「ところで、オペ子ちゃん。アレックスを見なかったかしら。さっきからいないのよ」


 あー、はいはい! とうとう再びピージオンに乗った、アレックス君ですね。えっと……ちょっと待ってくださいね。

 CIC通信機能、オンライン。

 えっと、宇宙戦艦コスモフリートのシステムに侵入、っと……


「ちょ、ちょっと、オペ子ちゃん?」


 いやあ、こういうの得意なんですよね。で、艦内のカメラを全制御、掌握して……んー、どこにうるのかな。彼、結構イケメンだけどナイーヴですよね。だからきっと、あれだけの戦いのあとで――あ、いた! 正面モニターに表示。


「あ、あれ……なんか、アレックス……疲れてる、のかな。だよね……」


 まあ、あれだけの激戦でしたからね。エヴザクオンの合体時間を稼ぐために、全機体をマスター・ピース・プログラムで……って、およ? これは?

 アレックス君に声をかける、この美少女は!?


「あ、シファナさんね。なに話してるんだろう」


 ちょっと待ってくださいね、今すぐ音声を……っと、ありゃ? まずい、間違って操艦系のナーヴに干渉しちゃった! 愛鷹、危ない危ない! コスモフリートにぶつかる! 戻して戻して、かじを戻して!


「あっ、声が聴こえた……って、オペ子ちゃん!? 大丈夫!?」


 いや、平気……あっちも大きく回避したから、ちょっと揺れただけで……およ?


『キャッ!』

『大丈夫ですか、シファナさんっ! って、お、おお? なっ、なな、なんとぉーっ!』

『……ハッ、私ったら揺れに脚を取られて。アレックスさん、守ってくれたんですね。ごめんなさい、重かったでしょう』

『い、いえ、これくらいは……と、とりあえず、僕から降りてもらえますか……その、尻が』

『ごっ、ごめんなさい!』


 ……ほう? ほうほう! 彼、ラッキースケベ属性なんでしょうか。

 って、ありゃ? ……エリーちゃん? あ、あのぉ……


「チッ……急用を思い出したから、艦に戻るわ。まったく、アの字ぃ! なにやってんのよ!」


 あ、あー、行っちゃった……ハ、ハハハ……私、悪くないよね? で、でわでわ、来週もこの時間にお会いしましょう。次回のプレイ再開、お待ちしてまっす!

 12月、師走しわすの日曜日へ……プレイヤーさん、発進どうぞ!

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