奴の妹がこんなに活発な訳がない!?編

 よぉ、今もどったか? お疲れさん、だな。俺ぁ、天原旭アマハラアサヒ。っと、おいおい、デカい声はよしてくれよな。気付かれちまう。

 なぁに、ちょっと気になってな。

 そこからそーっと、見つからないように覗き込んでみろ。

 食堂にいるだろ、ほら……オスカー小隊の。


「おーっす、ひびきん! 響樹ヒビキ少年! 今日も熱血してるー? むふふ」

「あ、ミヤコさん。お疲れ様です!」

「あーもう、硬い硬い。少年、座って座って。お昼、なに食べてんの?」

「今日はこのあと非番なんで、奮発してカツカレーで」

「おっ、いーなぁ。私もカレーにすればよかったかもぉ」


 そう、皇都スメラギミヤコだ。

 なんか……よ。その……あれだ。うん……まあ、なんだ? にっ、にに、似てる、気がするんだよ。俺の妹、メイにな。

 丁度あれくらいの歳の女の子だった。


 ……え? なに、都はもう大人だって?


 いや、だってほら、あんななりで、ちんまり可愛くて……


 そ、そうか……もう一人前の大人なのか。俺ぁてっきり、いってても中学生くらいかと。す、すまん。

 だが、似てる……似てる気がするんだ。


「おっ、アキラも来たー? こっちこっち、つばねぇとこっち座んなって」


 そうそう、いつも気さくでほがらか、優しくて気配りができて。


「私は今日はっ、エビフライ定食! ……なんだけどー、ひびきん、カツと一個交換しよ? このでっかいの、もーらいっ!」

「あっ、ちょっと、都さん!」

「ささ、この小さくてかわいいエビフライをあげよう」

「ぐっ…ま、またやられた……!」


 意外と食い意地が張ってて、抜け目なくて……ん? そ、そうだったか?


「私も午後はローテに入ってないから、どうしよっかなー?」

「都さん、気になる人とかいないんですか? デートとか」

「あっ、響樹。それ、私も聞きたい。都、ひょっとして誰かいるのか?」

「ちょ、ちょっと、つばねえ……そ、そりゃ、みんな気になってるけど」


 コイバナが好きで……好き、だったか? あれ? 俺の妹って……?


「私の好みのタイプはねー、なんかギュイーン! って感じで勢いがあって、男らしくて、あとは優しくて気前がいい人、かなあ?」


 ちょっとまて、なあ? 俺の妹って、ああいうキャラだっけか? 似てるか? おかしいな……先週までなんかちょっと、似てる気がしてたんだが。むむむ……ま、まあいい。あれで都はかわいいし、みんなからも好かれている。面倒見もいいし、明るく元気な娘だからな。

 ふむ……俺の妹、いもうと、イモウト……まあ、今は思い出す時じゃねえのさ。きっとな。じゃ、お前もよく休んでおけよ。また来週、スパ◇ボ「」カクヨムで俺と出撃、頼んだぜっ!

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