カイジュウ


2009年02月10日(火) 11時31分

とても人とは思えない

君の醜い容姿のことを

怪獣と呼びます


怪獣の爪は鋭くて

怪獣の顎は強くて

怪獣の脚は太くて

怪獣の眼は恐くて


とてもとても

直視出来なくて

不幸になって

より怪獣になって


良かったね

私そんな君が大好きでした

そんな君が大好きでした




とても人とは思えない

君のおぞましい内部を

魔物と呼びたい


魔物の声は湿って

魔物の言葉は嘘だらけで

魔物の頭は夜道のようで

魔物の心は酷くて


やっぱりやっぱり

襲われそうで

私やっぱり恐くて

隠れていました


それでもね

私君がいいんです

私君が大好きです

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る