カクヨムは馴れ合いのすくつだから駄目なのか

 馴れ合いとは、利害を共にする同士が結託してなかよしこよしで正しい手順をすっ飛ばす関係のことである。


 僕が聞いた話では、この馴れ合いの究極であるところの「相互評価グループ」がはびこってしまったため、カクヨムに倦厭(飽きて嫌になること)した人がたくさんいて、オワタなのだという。

 念の為にここでいう「相互評価グループ」について説明すると、作者同士が馴れ合って互いに★をつけたり、レビューを書き合ったりするお友達の輪のことである。

 端的に言うと「あー……これクソつまらないけど、お友達だし★つけておかないとなー」という腐った行為が横行している。


 なるほど、それは確かにクソな状況ですね。


 でも、だからそれで、どうしたの? というのが僕の正直な感想だ。


「カクヨムはクソ人間による相互評価グループに汚染されたので、もうここには住めない。引っ越す」


 わかる。気持ちはわかる。

 でも、引っ越した先にもクソ人間はやってきて、相互評価グループによる汚染を繰り返すのだ。

 この相互評価という「馴れ合い」を消滅させる手段はない。あるとすれば、この世から人類を滅ぼすとか、そういうやり方しか僕は思いつかない。

(※もしも他に方法があるなら、君がやってくれ。僕は頭を下げて、そこに引っ越させてもらい、大いに感謝する)


 だから、引っ越したところで無駄なのだ。

 カクヨムは馴れ合いのそうくつだから駄目なのかといえば、そうではない。どこに行ったって、馴れ合いの巣窟は生まれる。


 (嫌なことから逃げ出して)引っ越したいマンに本当に必要なのは、馴れ合いマンをぶん殴る拳か、馴れ合いマンを気にしない強い心なのだ。


 拳か心、どちらも持たずに引っ越したところで『お前らはどこに行っても結局のところ同じだ』というわけだ。

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