脳みそスナップショット

我闘亜々亜

日本語、文章

シチュエーションパズルに見る、情報を極限までこそぎ落とした文章

 少し前に、シチュエーションパズルというものを知りました。

 簡単に説明すると、出題された問題文に『はい』か『いいえ』で答えられる内容で質問して、問題文のシチュエーションを解読するといったものです。

 たとえば『男性が道路で1人たたずんでいます。どうしてでしょう?』という問題に『男性は生きていますか?』などの質問をして『なぜ男性が道路にいるのか』を推測します。


 何問か某所の問題を読みましたが、最初の問題だけでは回答にはおそらくたどりつけません。質問で真実に徐々に近づいていく感じです。

 初期の状態の問題は、必要最低限の情報すら与えられていません。

 逆に言うと、問題文は無駄をとことんそぎ落とした、必要な情報しかないものになるのでしょう。

 提示された少ない情報に質問をくり返して、情報に肉づけをして、真実に近づくのだと思います。


 さっきの『男性が道路で1人たたずんでいます。どうしてでしょう?』の答えが『男性は交通誘導ロボだった』という答えだとしたら『桜が舞う中~』という文章があっても、交通誘導ロボと桜に関連を感じらないので、無意味になります。

 『見知らぬ男性』にするのも、語り手は交通誘導ロボを今まで見たことがないのかという疑問にぶつかるので、スマートに感じられません。

 それに似た文で『名前も知らない』ならアリかもしれません。名前がつけられた交通誘導ロボもあるらしいですが、語り手がその交通誘導ロボの名前を知らないなら、この文章は正解になります。

 『手を振られた』でもアリかもしれません。

 手を振るという表現だと『ばいばい』の動作を想像する人が多そうですが、交通誘導ロボのような腕を垂らしたまま振る『振り子みたいな動き』でも、手を振ると表現してもいいはずです。ちょっと意地悪に感じられますが。

 『大雨の中、傘もささないで~』という文なら『交通誘導ロボ』という答えにあっています。ロボに天気は関係ありませんし、傘もさしません。


 自分の文章は、どうも無駄が多そうな感じがします。無駄を極限までそぎ落とした文章。ノベルでも活用できたらよさそうです。

 『シチュエーションパズルみたいに』とまではいかなくても、短文でピシッと決める文章を書けるようになりたいものです。

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