第9話…楽な人生ではないけど…

正樹は結局バンドの話を断ったらしい

ギターコレクターの正樹はローンの支払いにてんてこ舞いなのだった

ユウのエゴイストスマイルは月2回程度のライブをこなしていて、アイドル顔負けのルックスを誇るボーカルとお姉さんキャラのギター、ベースのユウと地味なドラム…ボーカルとギター目当ての客で、そこそこの人気だった


「やっぱりライブは良いねえ」

会場から出ると友里亜は伸びをした

「ライブは良いよな…」

ヒロも思わず口にした

「ヒロ君もやれば?バンド」

「やらないよ、やらない」

「やりたくなったら言ってね、反対はしないからさ…ジェイさんもヒロの復活待ってるらしいからさ」


ヒロからすればそれが怖かった、シカゴタイプライターみたいなバンドをもう一度出来るのか…今の安定した生活を捨ててバンドに戻るべきなのか…悩んでいた

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