今回だけ第三者目線

とある街に不思議な店がある。

その店には色々な魔法道具があると言われている。


ある人によれば『霧を出す魔法道具』

ある人によれば『結界に入ると死ぬ呪いがかけられている魔法道具』

ある人によれば『周りの空気を消せる魔法道具』

ある人によれば『ドラゴンのブレスにも負けない強力な魔法道具』


そんな不思議な店に今日も1人足を踏み入れる。


********************


客A「ここが噂の魔法道具の店か…。意外と小さいな…。まぁいいや入ってみよう」ガチャ


???「…」ブシュゥゥゥゥゥゥ


客A「」


???「……クソ…何匹いるんだよ」


客A「…あ、あの」


???「…?ああ、いらっしゃいませ~」ブシュゥゥゥ


客「…あの何をしてるんですか?」


???「ん?害虫駆除的な」ブシュゥゥゥ


そういうと目の前の男(?)は筒のようなものを見せてきた


客A「…?なんですかこれ?」


???「殺虫剤っていう物だよ読んで字の如く虫を殺す薬みたいなもの。ほらこの霧みたいなのが殺虫剤」


確かに霧っぽいのが漂っているが…


???「これで死ぬとは思えないだろ?」


客A「はい」


???「でも案外効くんだよこれが」


そう言ってる間に天井から虫が飛んできた。

…と思ったら霧の中に入った瞬間動かなくなってしまった。


客A「…!すごいホントに効いた!」


???「だろう?」


客A「この店にはそのサッチュウザイみたいのが売ってるんですか?」


???「ああ、いっぱい売ってるよ。それに久しぶりの客だゆっくりしてくといい」


客A「はい!」


???「ああ、そういえば自己紹介してなかったな。俺はこの店を営業している…まぁ店長なりマスターなり好きに呼んでくれ」


客A「そうでしたか。分かりましたマスター」


*******************


客A「色々あるなぁ…」


[蚊取り線香]

・周りに結界を自動ではります

・結界に入った虫は死にます

・※人間には無害です


客A[へぇ…便利だな。でも魔法道具って高いんだろうな]チラッ


値段:800ルクス 《※1ルクス=1円》


客A「安っ!?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


店長「フンフ~ンフフフーン♪」テ-ブルフキフキ


〈ヤスッ!?


店長「…?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


客A「こんなに安いのか…うん買おう」


マスター「まいどー」


マスター「あ、言い忘れてた。それねー使い捨てタイプだからねー、使ったら燃えカスが出るからちゃんと捨ててね」


客A「あ、はい」


マスター「またのご来店お待ちしておりまーす」






[今日の儲け]


・ 蚊取り線香1パック


《800ルクス》

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