嘘だけど

嘘だけど




嘘だけど


やっぱさ、ロハスな生活っていうの? このお店みたいにさ

オーガニックな食事したりとか 自然な生活していくっていいよねー


いや流行りだからとかじゃなくてさ そういうのを生涯続けていくのが

本当の美であり 健康だと思うの


私もさ 最近コンビニなるべく利用せずに オーガニック食してるんだー


『まあ、嘘だけど。』



「あー、やってそうだよね、由美肌すごい綺麗だもん。」

『嘘だけど。』

「いやいや綾ニキビとか全然ないじゃん、うらやましいー。」

『嘘だけど。』

「もー化粧しないと全然隠せないし。すっぴんの由美がうらやましいよ。」

『嘘だけど。』

「いやあ化粧の技術がある方がうらやましいって」

『嘘だけど。』

「ていうか、その髪型、かわいいよねー。ナチュラルな感じで。」

『嘘だけど。』

「綾の爪も、カラフルでかわいいー。」

『嘘だけど。』

「なんか格好も、学生風でかわいいよねー。」

『嘘だけど。』

「綾も、爪とスカートと色あってるよね。大人っぽくておしゃれー。」

『嘘だけど。』

「やっぱさ、自分とテイスト違うから参考になるなー。」

『嘘だけど。』

「あーわかるー。私もいつも参考にしてるよー。」

『嘘だけど。』

「一緒に買い物とか行ったら盛り上がりそうだよね。」

『嘘だけど。』

「新しい店発見できそうだなー。」

『嘘だけど。』

「今度一緒行くー?」

『社交辞令だけどね。』

「あーいいねー。」

『こっちも社交辞令だけどね。』



嘘だけど。嘘だけど。嘘だけど。


嘘だけど。嘘だけど。嘘だけど。



女の子の「かわいい」は信用できない。

女の子の「好き」と「嫌い」は信用できない。

女の子の「仲いい」は信用できない。

女の子の「気にしないで」は絶対気にしてる。

女の子の「どっちでもいい」は実は答えが用意されてる。

女の子の「嘘だけど」はもう ウソか ホントか わからない!



嘘だけど。



「そういやさ、例の彼とはどうなの?最近」

『別に興味ないけど。』

「えー最近?なんにも進展ないってー」

『嘘だけど。』

「綾にしては珍しいよね、いっつも積極的なのにさ。」

『ホント、尻軽だよね。』

「えーなんか、今回ばかりはそうもいかなくってさー。」

『嘘だけど。』

「連絡もあんまりとってないんだよね。」

『もうホテルには行ったけどね。』

『マジあり得ないわ。』

「へーそうなんだ、意外ー。本気って感じなんだね。」

『どうせ遊びなんだろうけど。』

「まー大人の付き合いって感じかな、今回は。」

『由美には無理だろうけどね。』

「竜也さん、大人って感じだもんね。」

『私も誘われたことあるし、マジちゃらい男だよね。』

「は?どういうこと?」

「え、何?」

「誘われたことあるって、いつ?」

「何の話し?」

「もうやめてそういうのほんと。」

「え、何突然切れてんの?」

「嘘なんでしょ?それ」

「え、嘘なんかついてないよ?」



嘘だけど。嘘だけど。嘘だけど。


嘘だけど。嘘だけど。嘘だけど。



女の子の「かわいい」は信用できない。

女の子の「好き」と「嫌い」は信用できない。

女の子の「仲いい」は信用できない。

女の子の「気にしないで」は絶対気にしてる。

女の子の「どっちでもいい」は実は答えが用意されてる。

女の子の「嘘だけど」はもう ウソか ホントか わからない!



「まー、嘘だけどねー」

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