No.76 YAMAHA EMT-10

上記にある2機種同様のエキスパンダーモジュール。こっちはPCMであるAWM(Advanced Wave Memory)音源。AWM2ではない。SYシリーズとは音が違い、意外と粒立ちは良い。トランペットの音がなかなか。上記のEMT-1とこの機種は4パートマルチティンバー。ほかにデータプレイヤーEMQ-1とリバーブが掛けられるEME-1というエキスパンダーモジュールもある。

AWM音源とAWM2音源の違いは、前者はサンプルプレイバックのみの方式で、加工などはほとんどせずにサンプリングした音をただ再生させる方式のもので、それに対し後者はアナログシンセの様に「フィルターを使って音作りができる」方式で、音の加工が可能なシステムになっている。なので、KORGなどが機種を変えると音源方式が変わるのに対し、MUシリーズやMOTIFシリーズに至るまで、サウンドクオリティーが違くても採用されつづけられる方式はAWM2音源なのである。「AWM音源」のロゴが付いた珍しい機種で、このロゴはTGシリーズ/MUシリーズやMOTIFシリーズまでつけられることはなかったが、MONTAGEに搭載された音源システムの中に「AWM2音源」のロゴが見られる。AWMのロゴに、同じデザイン書体の「2」という文字が加えられて、AWMロゴの下にはAWMの正式名称「Advanced Wave Memory」と書かれている。

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