第2話
蒼佑が、GID、ねえ……。そしてそれを、幼なじみの私をスルーして、波にだけ(たぶん)打ち明けるなんて。
「どうしよう、千成?」
「んにゃ~」
そっか。波だけじゃ、荷が重たすぎるのか……。いや。しばしマテ。
波は女の子。蒼佑も、心は女の子。ってことは。
ぴんぽーん。
私の頭の中で、裸電球がともった。
「そっか。波の好きな人が、女の子になっちゃったわけだ」
もう一度、コクリ。
あっちゃ~。蒼佑は、波の気持ちに気付いてないのかあ。
「どうしよう」
同じことをもう一度、つぶやく波。
「うーん。って。波はなんて返事したの?」
「『頑張れ!』って……」
「うーんんん……」
これは。波が困惑するのも、ムリないなあ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます